スタバではグランデを買え!

スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学

スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学

・スタバやコンビニ、携帯電話の料金、100円ショップの価格の仕組みなど、今の時代が成り立っている仕組みがよくわかる
・私達は、単に商品そのものを買っているんではなくて、その商品を手に入れる手間のことも考えながらモノを買っている。との説明。
・第7章「経済格差が、現実にはなかなか是正できないのはなぜか」の内容が面白かった。
−消費者としての私達が何にお金を支払うのかを付加価値に分解して考えれば、かなりの部分が取引コスト、もしくは取引コストの節約に対して支払っている。
ーしたがってモノやサービスや人や情報について、探す、知らせる、分ける、結びつける、運ぶなどを行うことで、何らかの取引コストを節約するような仕事が、実は大きな価値を持っている。
−これらの仕事をするために求められる能力(資質)
①自分に何ができるか(できないか)をきちんと自覚していて、自分にできることを確実にできる(一定以上の責任感がある)
②相手がどういったことを望んでいそうか想像できる(いろいろな状況を想定できる)
③論理的に、あるいは熱意・誠意をもって、説明する能力が一定程度ある
④自分がミスすることを前提に、重要な点は他人に確認を依頼することをいとわない