あほうがらす

あほうがらす (新潮文庫)

あほうがらす (新潮文庫)

・男色もののはなしが多い。
忠臣蔵ってこれまで避けてたけど、こういう方面も背景として知って、気にすると俄然興味がでてくる。
・面白かった。いっきに読んだ。
・解説にはげしく同意。人生をしたたかに楽しむ心得を、あほうがらすの一節から。「これと目星をつければ、人柄のよさを第一の売り物にして近づき、信頼を得るや舌先三寸で客をあしらい、それから女をさし向ける。手持ちの女をそれぞれに按配して客から金をとってやり、その金で女が幸福をつかむべく、最後まで目をはなさず指導をおこなう。それがためには別に地道な稼業をもち、金にあくせくせず欲をかかず、この道をたのしむこころにならねばならない。」